樹木医学会第17回大会を,2012年11月10日(土)~2012年11月12日(月)の3日間,下記の予定で京都府立大学において開催いたします.
公開シンポジウムのテーマは「植物園と樹木医学」です.植物園は「多種多様な植物を系統的に収集,保存,展示し」,教育・研究に活用している「生きた植物の博物館」であり,生物多様性の保全にも重要な役割を果たしています.これら多くの植物は適正に管理・育成され繁殖を進めていく必要がありますが,そのためには植物を健全な状態に保つことがもとめられます.このシンポジウムでは,植物園を舞台とした樹木の健全性維持に関する基礎的・応用的な理解を深めたいと思います.
また,口頭やポスターでの多くの発表をお願いします.樹木の健康管理に関わる研究成果や具体的な臨症事例の発表は,会員の知識の増加や現場での診断・治療に役立つものと思います.口頭発表・ポスター発表ともに,活発な討論をお願いします.さらに大会最終日の12日には現地検討会も予定しています.多数の方々のご参加をお願いします.
2012年11月10日(土) | 11:00~12:00 | 理事・評議員会(合同講義棟3 階 第4 講義室) |
12:00~13:00 | 学会誌編集委員会(合同講義棟3 階 第4 講義室) | |
13:00~14:00 | 定期総会(合同講義棟3 階 第3 講義室) | |
14:00~17:00 | 公開シンポジウム合同講義棟3 階 第3 講義室) | |
17:00~19:00 | 懇親会(合同講義棟地下1 階 生協食堂) | |
11月11日(日) | 9:00~16:30 | ポスター発表(3 号館3 階 会議室) |
9:30~12:00 | 口頭発表(合同講義棟3 階 第3 講義室) | |
12:30~14:00 | ポスター・コアタイム(3 号館3 階 会議室) | |
14:00~16:30 | 口頭発表(合同講義棟3 階 第3 講義室) | |
11月12日(月) | 現地検討会「植物園・御所における樹木医学との関わり」 |
京都府立大学(京都市左京区下鴨半木町1-5)合同講義棟
(京都市営地下鉄烏丸線 北山駅下車 徒歩10分)
JR 京都駅から:
地下鉄烏丸線「北山駅」下車,正門まで南へ約600 m
地下鉄烏丸線「北山駅」下車,南門まで東へ約800 m
京阪出町柳駅前から:
市バス1 番(西加茂車庫行)「府立大学前」下車,正門まで北へ約350 m
市バス4 番(上賀茂神社行)「北園町」下車,正門までに西へ約300 m
四条河原町から:
市バス4 番(上賀茂神社行)「北園町」下車,正門までに西へ約300 m
市バス205 番(北大路バスターミナル行)「府立大学前」下車,正門まで北へ約350 m
A-1 9:00~9:15
カワラタケ子実体の形態変異と交配試験
○井口 史・阿部恭久(日大生物資源)
A-2 9:15~9:30
クロマツに発生した葉枯性病害の発生状況と原因菌類
○浮田茂郎(東農大院林学)・本橋慶一・矢口行雄(東農大地域環境)
A-3 9:30~9:45
暗色雪腐病菌の分子系統解析に基づく分類学的位置づけ
○松下範久・田盛章吾(東大農)・坂上大翼(東大北演)・高橋由紀子(東大新領域)・宝月岱造(東大農)
A-4 9:45~10:00
落葉性,常緑性広葉樹における内生菌群集の季節変化と葉齢効果
○松村愛美・福田健二(東大院新領域)
A-5 10:00~10:15
高知県等における巨木の不審な枯死について
○藤本浩平・濱田吉成・木山 徹(樹木医会高知)
10:15~10:30 休憩
A-6 10:30~10:45
水田跡地に植栽されたヒノキ林の立ち枯れ被害
○前田雄一(樹木医)・矢部 浩(鳥取林試)・河合隆行(新潟大災害復興研)・小山 敢(鳥取県農林水産部)
A-7 10:45~11:00
ソメイヨシノの水分生理学的樹勢判定 ─京都府立植物園の桜林において─
○樋口 梢・池田武文・上田正文(京都府大院生命環境)
A-8 11:00~11:15
樹幹注入剤の注入経過予測モデル式 ─マツ枯れ防止用樹幹注入剤を用いた検討─
○矢田 豊・千木 容・池田虎三(石川林試)・八木豊夫(樹木医会石川)
A-9 11:15~11:30
サツキもち病の発生生態に関する研究 ─組織解剖学的・水分生理学的観点から─
○水野沙保里・池田武文(京都府大院生命環境)
A-10 11:30~11:45
渇水ストレス下における落葉樹2 種の通水阻害進展様式のコンパクトMRI を用いた観察
○河口大地・梅林利弘・小笠真由美・髙橋由紀子・福田健二(東大院新領域)
11:45~12:45 昼食・休憩
12:45~14:15 ポスター発表コアタイム
受賞講演 14:30~14:45
ブナ科樹木萎凋病菌Raff aelea quercivora の樹体内動態
○高橋由紀子(東大院新領域)
14:45~15:00
樹木医CPD の活用について
○小禄直幸(日本緑化センター)
15:00~15:10 休憩
A-11 15:10~15:25
マツ材線虫病抵抗性アカマツにおける抵抗性要因
○松井優一(樹木医会東京)・楠本 大(東大田無演)・山田利博(東大千葉演)
A-12 15:25~15:40
マツ材線虫病の流行に及ぼす年越し枯れの影響
○富樫一巳(東大院農)・中村克典(森林総研東北)・軸丸祥大(広島総技研)
A-13 15:40~15:55
マツ材線虫病の被害程度による樹皮下穿孔性昆虫の生息状況の比較
○清水 愛(東大院新領域)・木村公樹(青森県産技センター)・田中龍聖(森林総研)・福田健二(東大院新領
域)・神崎菜摘(森林総研)
A-14 15:55~16:10
愛知県知多半島で行ったナラ枯れの総合防除とその効果(Ⅲ)─総合防除3 年目の成果─
○福田秀志・森川尚季(日福大健康)・小堀英和(樹木医会愛知)・衣浦晴生(森林総研関西)
A-15 16:10~16:25
宿主樹木の薬剤処理がナラ枯れ伝搬昆虫の行動・繁殖に及ぼす効果
○三谷果穂(京大農)・佐藤一輝・光川侑輝(京大院農)山本福寿(鳥取大農)・二井一禎・竹内祐子(京大院農)
A-16 16:25~16:40
ケヤキの早期落葉を利用したヤノナミガタチビタマムシ被害軽減対策
○大澤正嗣(山梨森林総研)
A-17 16:40~16:55
台湾・樹木医ボランティアツアー報告 日台共同による樹木の診断治療・遺伝子資源の保護活動及びシンポジウムの開催
○有賀一郎・神庭正則・笠松滋久・山下得男・大島 渡(一般社団法人街路樹診断協会)
P-1 サクラ類穿孔褐斑病に関連する菌類について
○中島千晴・宮本博行(三重大院生物資源)・浮田茂郎・本橋慶一(東農大地域)
P-2 五葉マツ類かさぶたがんしゅ病の発生状況
○山田利博(東大演習林)
P-3 積雪の制御が暗色雪腐病菌のエゾマツ・トドマツ・ウダイカンバ種子への加害性に及ぼす影響
○坂上大翼(東大北演)・八十島大輔・宮本敏澄(北大農学院)・尾張敏章・芝野博文(東大北演)
P-4 琉球列島のオオハマボウの茎葉における樹木内生菌相
○亀山統一(琉球大農)・大田 翔(前琉球大農)
P-5 斑点症状を呈するシラカシ葉上の菌と優占菌Tubakia sp. の病原性
○小沢 彩・松村愛美・髙橋由紀子・福田健二(東大院新領域)
P-6 サクラ類の枝枯れ症状から観察されたキクイムシとFusarium属菌
樋口裕仁・二階堂由紀(樹診)・○本橋慶一(東農大地域環境)・浮田茂郎(東農大院林学)・矢口行雄(東農大
地域環境)
P-7 特異的プライマーによるサクラてんぐ巣病菌のサクラからの検出
○長谷川絵里・宮下俊一郎(森林総研関西)
P-8 散孔材樹木3 種における水ストレスと光阻害感受性の関係
○田中(小田)あゆみ(森林総研)・小笠真由美(東大院新領域)・田中憲蔵(森林総研)・福田健二(東大院新
領域)
P-9 丹沢山系檜洞丸に生育するブナの水分生理状態
○城向光弥・上田正文(京都府大院生命環境)・谷脇 徹・相原敬次・越地 正(神奈川自然保全セ)・池田武文
(京都府大院生命環境)・山根正伸(神奈川自然保全セ)
P-10 青変菌Ceratocystis ficicolaが関与する樹木萎凋病の解剖学的研究
○梶井千永(神戸大院農)・森田剛成・軸丸祥大(広島総技研)・黒田慶子(神戸大院農)
P-11 木部樹脂道の構造的特性とマツ材線虫病抵抗性要因の関係
○浅井美帆・黒田慶子(神戸大院農)
P-12 抵抗性誘導処理はコナラ葉の内生菌の分離率を変化させる
○楠本 大(東大田無演)・松村愛美(東大院新領域)
P-13 移動式チッパーを用いたマツ材線虫病被害徹底駆除の一事例 ─選木,搬出,破砕の功程─
○高橋健太郎(岩手林技セ)
P-14 農薬を使用しないカシノナガキクイムシ成虫駆除の可能性
○杉本博之(山口農林総セ)・薦田邦晃(カモ井加工紙)・曽根晃一(鹿児島大農)
P-15 ナラ枯れなどの被害木くん蒸処理の検討
○岡田充弘(長野林総セ)・猪野正明・鶴田英人・吉濱 健(サンケイ化学)・山内仁人(長野林総セ)・阿部 豊
(住化グリーン)・齊藤正一(山形森研セ)
P-16 吉田山における過去4 年間のナラ枯れ被害推移
○光川侑輝・佐藤一輝・二井一禎・竹内祐子(京大院農)
P-17 スギ花粉の飛散を抑えるSydowia japonicaの感染機構
○廣岡裕吏・秋庭満輝・升屋勇人(森林総研)・市原 優(森林総研東北)・高畑義啓(森林総研九州)・壽田智
久(福島林セ)・山本茂弘(静岡県農林技森林研セ)・矢田 豊(石川農林研)・窪野高徳(森林総研)
P-18 2011 年夏季の樹木の被災状況について
○岩崎哲也(兵庫県大淡路景観園芸学校)・新井孝次朗(富沢造園)・小田啓樹(杉並区)・永石憲道(東邦レオ)・美濃又哲男(エル・エス研究所)・山下得男(富士植木)・森岡千恵(日本工営)
P-19 林木遺伝資源保存林におけるヤツガタケトウヒのコアサンプリングによる腐朽調査
○勝木俊雄(森林総研科学園)・田端雅進・太田祐子・山下香菜(森林総研)・下條広道(中部森林管理局)
P-20 樹木内部の音響波診断における高周波を使用する優位性 ─DW による計測の場合─
○徳江 泉(マグハウス)・米沢洋(JFE シビル)・山田利博(東大千葉演)
P-21 地上型3 次元レーザー計測による樹木のモニタリング ─環境改善による成長量の変化を中心として─
○森本康永(地域みらい)・矢田 豊(石川農林研)
P-22 多点式応力波速度測定によるCT 表現の実証比較
○永石憲道・前山瑞穂(東邦レオ)・野上一志(野上緑化)
P-23 外生菌根菌と炭化物を活用したクロマツ育成手法について
○羽田雄一(関西電力)・猿田年保(松本微生物研究所)・栗栖敏浩(環境総合テクノス)
P-24 二宮駅前クスノキの樹木診断と今後の維持管理方法
○安部鉄雄(樹木医会神奈川)・佐藤 元・山岡好夫(玉川大農)
P-25 太尾見晴らしの丘公園のエノキの精密診断
○小野寺佳郎(樹木医会神奈川)・林 勝美・山岡好夫(玉川大農)
P-26 湘南国際村子安の里に生育するタブノキの精密診断
○中村弘和(樹木医会神奈川)・所 悠・山岡好夫(玉川大農)
P-27 平成24 年4 月に発生した暴風による日光植物園での風倒木被害の調査
○清水淳子・綾部 充(東大院理日光植物園)
P-28 神戸市内の街路樹の生育に関わる環境及び管理的要因
○柳瀬友里花(神戸大農)・黒田慶子(神戸大院農)
P-29 都道街路樹における診断試行(1)長尺貫入抵抗測定(RESI-PD)及び多点式応力波速度測定(FAKOPP)
○野上一志(街路樹診断協会)・山本正美(東京都建設局)・永石憲道・大島 渡(街路樹診断協会)
P-30 枚方市の団地内に残された旧里山の樹木調査及び管理計画
○樋口 梢(京都府大院生命環境)・宮本水文(樹木医)・高桑 茂
P-31 伐採対象樹木と樹木医 教育事例
○永石憲道・前山瑞穂(東邦レオ)
P-32 踏圧下で縦穴土壌改良したサクラ苗木の根系成長
○永井 香(グリーバル)・渡辺直明・熊倉 充(東京農工大農)・神庭正則(エコル)・坂元博明(柳島寿々喜
園)・山下得男(富士植木)
C1 打撃音樹内腐朽簡易診断装置
○園山浩子(ワールド測量設計)
C2 エコバイオティクス根健シリーズ
○猿田年保((株)松本微生物研究所)
C3 樹木精密診断機器RESI-PD 及び樹幹ネットロープ“コブラ”
○永石憲道・中嶋啓二(東邦レオ)
参加申込みをされていない方でも、会場で当日参加申込みができます.
発表者は学会誌「樹木医学研究」に掲載する「速報」原稿を別途ご準備ください.詳細についてはこちらをご確認ください.
参加費などの諸経費は以下の通りです.当日参加申込みも可能です.
大会参加費: | 会 員 | 3,000円(講演要旨集代を含む) | (大会当日受付4,000円) |
非会員 | 4,000円(講演要旨集代を含む) | (大会当日受付5,000円) | |
学生会員・学生非会員 | 1,000円(講演要旨集代を含む) | ||
懇親会参加費: | 5,000円(学生3,000円) |
なお,大会期間中の昼食は,会場周辺の飲食店等をご利用ください(弁当の予約はいたしません).
樹木医学会第17回大会運営委員会
〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町1-5
京都府立大学生命環境学部森林生理生態学研究室内
池田武文
TEL & FAX: 075-703-5627, e-mail: