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樹木医学会第23回大会のお知らせ(第3回)

第23回大会運営委員長 小河誠司
後援 一般社団法人日本樹木医会,一般財団法人日本緑化センター

*福岡市内でのホテルがとりにくい状況について

 福岡市では、同日程で幾つものライブコンサート等が重なり、ホテルが予約しにくい状況が続いております。福岡市周辺で交通アクセスが良いところでは、西鉄久留米駅やJR鳥栖駅周辺は約1時間で会場まで行くことができます。まだホテルを予約されていない方はこちらの駅周辺もご検討ください。

 樹木医学会第23回大会を2018年11月23日(金)~25日(日)の3日間,九州大学西新プラザ(福岡市早良区)を中心に開催いたします.

 1日目(特別講演会;一般公開)は,これまでの樹木医学会同様に,樹木病理学をベースとして様々なテーマに取り組んでこられた方々を招聘した講演会『九州・沖縄地方における樹木病害虫の動向と都市計画を考慮した防除対策』を開催します.九州地区で樹木医学会を初めて開催することから,講演者の皆様には,九州・沖縄地方の事例の紹介を平易にご講演していただくことで,学会会員・樹木医の調査・研究活動にとって有益であるばかりではなく,一般来場者の皆様においても興味深い内容になると考えています.

 2日目は,口頭とポスターによる研究発表会を開催します.研究成果や臨症事例の報告ならびに会場での情報交換は,学会会員の知識向上に役立つだけでなく,診断法や樹木医学研究の発展に貢献することと思います.

 3日目(現地検討会)は,佐賀県指定天然記念物「小川内(おがわち)の杉」移植事業の現地(佐賀県吉野ヶ里町)および蚊田の森(福岡県宇美町)への訪問を予定しています.それぞれの訪問地では,講師の方から詳細を説明いただき,貴重な樹木の保全について参加者で意見交換をしていただく予定です.

1.大会日程

2018年11月23日(金)11:00~12:00 理事・評議員会(2F 中会議室)
12:00~13:00学会誌編集委員会(2F 多目的室)
13:00~13:50定期総会(2F 大会議室)
14:00~17:00特別講演(2F 大会議室)
18:30~20:30情報交換会(福岡市中央区天神)
11月24日(土) 9:45~11:45口頭発表(2F 大会議室)
 9:45~16:00ポスター発表(1F 展示コーナー)
11:45~13:00昼食・休憩
13:00~14:50ポスターコアタイム(1F 展示コーナー)
14:40~15:15受賞講演(2F 大会議室)
15:15~17:15口頭発表(2F 大会議室)
11月25日(日) 9:30~16:00現地検討会

2.特別講演会(一般公開)

11月23日(金)14:00~17:00

テーマ「九州・沖縄地方における樹木病害虫の動向と都市計画を考慮した防除対策」
1 琉球列島で近年注目される樹木病害 -明日は九州でも問題になるのか?-
亀山統一氏(琉球大学農学部)
2 街路樹診断からみた街路樹の診断と問題点
武林晃司氏(一般社団法人福岡県樹木医会)
3 福岡市近郊におけるマツ林管理の事例
玉泉幸一郎氏(元九州大学大学院農学研究院)・田中一二三氏(樹木医)

3. 大会参加費

当日受付:正会員4,000円,非会員5,000円,学生(聴講のみ無料,要旨集は1,000円)

4. 交通案内

大会会場である九州大学西新プラザへのアクセスはホームページをご覧ください.
(西新プラザには駐車スペースはございません.会場までは公共交通機関をご利用ください.)



最寄り駅: 福岡市営地下鉄「西新」下車,⑦番出口.徒歩約 10分

5. 研究発表プログラム

口頭発表(予鈴10分・本鈴12分・終鈴15分)

A-1 9:45-10:00
マツノザイセンチュウ分散型第4期幼虫から脱皮したメス成虫の尾端形状
○石黒秀明(石黒樹木医事務所)・相川拓也(森林総研東北)

A-2 10:00-10:15
日向に設置した被覆シート内のマツノマダラカミキリ1週間以内の材内死亡率
○杉本博之(岩国農林)・宗野俊平(山口樹木医会)・千葉のぞみ(山口農林総セ)

A-3 10:15-10:30
福岡県近隣におけるならたけもどき病被害事例
○金子周平・小河誠司(元福岡県森林林業技術センター)

A-4 10:30-10:45
種特異的プライマーを用いたスギ赤枯病の早期診断
○安藤裕萌(森林総研)・松本敦子(森林総研)・升屋勇人(森林総研)

A-5 10:45-11:00
早咲き性のサクラ品種に関する形態的特徴
○小松聖司(東農大院・農)・金澤弓子・鈴木貢次郎(東農大地域環境)

A-6 11:00-11:15
早咲き性サクラ交雑個体の挿し木繁殖における時期及び部位の検討
○金澤弓子(東農大地域環境)・小松聖司(東農大院・農)・鈴木貢次郎(東農大地域環境)

A-7 11:15-11:30
クマノザクラの増殖方法の検討
○中村昌幸(木楽Nakamura)・奥田清貴(日本樹木医会三重県支部)・大石 浩(東海物産㈱)・勝木俊雄(森林総研科学園)

A-8 11:30-11:45
サクラ類増生病に関する全国的調査および原因微生物の探索
○石原 誠(森林総研北海道)・矢島駿一・太田祐子(日本大学)・升屋勇人・秋庭満輝(森林総研)・勝木俊雄・岩本宏二郎(森林総研科学園)

受賞講演 15:00-15:20
奨励賞 ウルシの生育を阻害する樹木病原菌類に関する研究
安藤裕萌

A-9 15:30-15:45
鳥取県名木百選に指定された巨大ムクロジの倒伏被害
○阿部竜三(鳥取県中部局)・平野達也(樹匠会樹木医事務所)・前田雄一(樹木医)・中村徳和(鳥取県中部局)

A-10 15:45-16:00
鳥取県におけるモミの分布
○前田雄一(樹木医)・河合隆行(鳥取大学)・矢部 浩(鳥取県林試)・小山 敢(鳥取県林試)・土屋竜太(明治大学)

A-11 16:00-16:15
スダジイの生育と土壌の化学性の関係
○丸橋佳緒里(東農大院・農)・中溝みず紀(東農大地域環境)・井上わらび(株式会社ゴトウ花店)・鈴木貢次郎(東農大地域環境)

A-12 16:15-16:30
2003~17年の樹木医研修受講生の診断・治療に関する経験と情報
○山田利博(東京大)・渡辺直明(東京農工大)

A-13 16:30-16:45
都市における倒木リスクの把握と管理に関する提案
○黒田慶子(神戸大院農)

ポスター発表(掲示11月12日9:00~16:00,コアタイム13:10~14:30)

P-1 マツノザイセンチュウが侵入離脱する腹部第一気門は後胸気門である
○阿部 豊(NPO 松くい虫)・田畑勝洋(岐阜国際園芸アカデミー)

P-2 樹幹注入剤の特性の違いが材変色の大きさに及ぼす影響
○楠本 大(東京大学演習林)・長瀬利文(日本樹木医会東京都支部)

P-3 樹幹傷害部の分泌液漏出におよぼすエチレン,ジャスモン酸およびサリチル酸処理の影響
○井上知佳・岩永史子(鳥取大学)・山本福壽(元鳥取大学)

P-4 摘葉の繰り返しの有無がブナ当年枝の木部水分通道組織構造に与える影響
○植村恭子(京都府大院)・上田正文(京都府大院)

P-5 ヤドリギとその宿主の水分生理特性と水分通道組織構造
○谷本直緒子(京都府大院)・上田正文(京都府大院)

P-6 異なる時期の摘葉処理が丹沢山系産ブナ苗木の根量に与える影響
○井村茉里子(京都府大院)・上田正文(京都府大院)

P-7 水ストレスがキングサリの光合成・蒸散速度に与える影響
○田中(小田)あゆみ(信州大学)・片岡日出美(株式会社木風)・三島摩耶・長谷川広征(あしかがフラワーパーク)

P-8 ケヤキ苗における主幹の樹液流速分布と枝の関係
○平川雅文・松下範久・福田健二(東大院農)・寺田康彦(筑波大数理物質)

P-9 神奈川県で発生したシラカシの枝枯れ症状
○蓑島綾華(法政大植物医科)・若井利允(UEKIYA)・廣岡裕吏(法政大植物医科)

P-10 イタヤカエデとウリハダカエデの樹液溢出と辺材温度との関係
○米田亜沙美・岩永史子・芳賀弘和・沖田総一郎・山中典和(鳥取大学)・山本福壽(元鳥取大学)

P-11 長期観測データ解析によるキングサリの花序数と長さに影響を与える要因の解明
長谷川広征・三島摩耶(あしかがフラワーパーク)・○片岡日出美(株式会社木風)・田中(小田)あゆみ(信州大学)

P-12 ユリノキの枯死と関連する昆虫類
○衣浦晴生(森林総研関西)・伊藤健太郎・田中秀樹・植松千代美(大阪市大・植物園)

P-13 クマノザクラの保全と適切な利用に関する指針の提案
○勝木俊雄(森林総研科学園)

P-14 「桜川のサクラ」を対象とした樹木調査結果とドローン撮像によるNDVI値の関係
○古谷孝行(フルヤ緑販)・田中(小田)あゆみ(信州大学)

P-15 神奈川県湯河原市のタブノキにおけるピカス診断と樹勢回復処置
片岡日出美(株式会社木風)・〇森 広志(株式会社いしい林業)

P-16 モミジバスズカケノキのがんしゅ症状について
○樋口裕仁((株)樹診)・二階堂由紀((株)樹診)・服部友香子(三重大院生資)・本橋慶一(東農大)・中島千晴(三重大院生資)

P-17 スルメタケによるメタセコイアの根株腐朽
〇平野達也(樹匠会樹木医事務所)・後藤直樹(富士グリーンテック)・松田一秀・矢口行雄(東京農業大学地域環境科学部)

P-18 長崎市における被爆樹木の保存と診断
為永一夫・海老沼正幸・久保田健一・久保田美紀・松田学・納富健一郎・田島幸一・池野芳幸・○久林高市(日本樹木医会長崎県支部)・松尾 隆(長崎市被爆継承課)

P-19 全国における街路樹の現況と推移
○飯塚康雄,舟久保敏(国土交通省国土技術政策総合研究所)

P-20 国内におけるTree Risk Assessment の動向(2)
○永石憲道・神庭正則・笠松滋久・山下得男・伊東麗子・水野 優(街路樹診断協会)

P-21 都市緑地におけるトウネズミモチとネズミモチの競合の可能性
○原千夏・難波結希・中垣昌哉・山田佳乃・石井弘明(神戸大院農)

P-22 アカエゾマツの苗床における暗色雪腐病菌のジェネット分布
○岩切鮎佳(東大農)・坂上大翼(東大北演)・松下範久・福田健二(東大院農)

P-23 サワラから分離されたナミダタケモドキの分子系統学的位置
○太田 瞳・松下範久(東大院農)・原口竜成・山田利博(東大秩父演)・福田健二(東大院農)

P-24 樹木病原性ボトリオスフェリア科菌の分類学的再検討
○服部友香子(三重大院生資)・秋庭満輝(森林総研)・中島千晴(三重大院生資)

P-25 外国産導入樹木に発生したナラ類すす葉枯病菌の病原性と分類学的知見
○宮田凪樹(法政大植物医科)・星 秀男・小野 剛・坂本 彩(東京農総研)・堀江博道・廣岡裕吏(法政大学植物医科学センター)

P-26 スギ人工腐朽材における音速と強度との関係
○前島有沙・橋谷拓武・山本紳兵・太田祐子(日本大)・山下香菜・井道裕史(森林総研)・山田利博(東京大)

P-27 横打撃共振周波数に及ぼす樹幹凍結と木部含水率の影響-シラカンバ円板を用いた検討-
○坂上大翼(東京大学北海道演習林)

P-28 高い空洞率のケヤキ材人工空洞に対する検出誤差と倒木リスク評価
○二階堂由紀・樋口裕仁((株)樹診)・播磨さおり・石澤伸彰(応用地質(株))・秋元信二(松村園芸(株))・細野哲央((一社)地域緑花技術普及協会)

P-29 カラマツカタワタケにより腐朽したカラマツ材の物理的特性
○橋谷拓武・前島有紗・山本紳兵・太田祐子(日本大学)・服部 力・山下香菜・井道裕史(森林総研)・山田利博(東京大学)・西岡泰久・柳澤賢一・戸田堅一朗(長野県林セ)

P-30 サクラ腐朽木の横断面内における音速と強度特性
○山本紳兵・前島有沙・橋谷拓武・太田祐子(日本大学)・山下香菜・井道裕史(森林総研)・山田利博(東京大学)

P-31 ソメイヨシノの音波CT並びにレーダ測定と断面腐朽の比較
○小田啓樹・三枝逸人・玉置 駿・長谷川恵士(杉並区)・永石憲道(JR東日本コンサルタンツ)・野上一志(㈱野上緑化)・梶野 健(応用地質㈱)

発表要領

<口頭発表>

1) 口頭発表の講演時間は1題15分(発表12分,質疑応答3分)です.
2) パワーポイントによる講演とします.発表用ファイルは事前にWindows版PowerPoint2013で正常に表示されることをご確認ください.講演会場にパソコンとプロジェクターを用意いたします.ファイル名は「講演番号_発表者姓」とし,「A-1_Ogawa.ppt」のように半角英数字で表記してください.ファイルはUSBメモリでお持ちください.
3) 午前中の発表者は11月24日の9:30までに,午後の発表者は11月24日の14:00までにUSBメモリを受付の担当者へお渡しください.23日も受付で受け取り可能です.発表用ファイルは大会運営委員会で責任を持って消去いたします.

<ポスター発表>

1) ポスター発表は11月24日の9:45から16:00まで掲示します.コアタイム(13:00?14:50)には発表者は各自のポスター前に待機し,必要に応じて説明をしてください.
2) ポスター発表の掲示スペースは横85cm×縦120cm(A0サイズ)です.発表者はスペースの大きさに合わせたポスターを準備してください.
3) ポスターの貼り付けは11月24日の9:15以降に行ってください.
4)会場にポスター貼付用シールを準備いたします.

6. 申込・問合せ先

樹木医学会第23回大会事務局
 〒819-0395 福岡市西区元岡744 九州大学農学部ウエスト五号館662号室
 植物代謝制御学研究室
 渡辺敦史
 E-mail:(大会事務局)

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地平線に並ぶ樹木