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新型コロナウィルスの猛威はとどまるところを知らず、発症者が比較的少なかった小さな鳥取県でも、最近は累計感染者が1,000人を越えてしまいました。樹木医学会第26回大会は,昨年、当初に25回大会を開催する予定であった鳥取を改めて開催場所とし、オンラインで開催することになりました。
オンラインによるさまざまな会合や学会の開催は、ようやく一般化してきたように思われます。やがて新型コロナも終息するでしょうが、樹木医学会大会でのオンライン利用は新しい開催手法として、さまざまなかたちで継続されていくような気がします。学会での情報交換はface to faceの方がはるかに大きな効果を生むのでしょうが、移動や宿泊を必要としない学会の開催は、私どものように僻遠地に居住するものや若い研究者にとっては大きな福音です。また一般への情報発信も、以前とは比べ物にならないほどの効率で行うことができます。第26回大会はオンライン開催2回目となりますが、まだこの新しい手法は模索中です。今次学会で少しでも新たな進歩を生み出すことを意識すれば、緊張を禁じえないところです。
さて、鳥取は果物の産地です。千葉県松戸市から10本の20世紀ナシ苗木が導入されたのは日露戦争中の1904年のことでした。その親木は3本が県の天然記念物として生き残り、今もなお果実を生産し続けています。そこで今次大会の特別講演会では「果樹」という樹木の病害に焦点を当てます。ここでは3名の講師の方に基礎病理学研究から栽培管理の現場まで、果樹の病害について深く広く解説をしていただく予定です。講演会はZoomのウェビナーを用いてライブで行い、質疑応答はチャットによる質問と演者による回答によって進行します。このような講演会をはじめ、オンライン開催は運営スタッフの経験も浅く、いろいろ不手際もあるかもしれません。しかし一方では、講演者や発表者が提示される図表や写真などを自らのディスプレイの上でじっくり確認しつつ拝聴することができ、運営する側としても大きな楽しみです。
私どもは第26会大会を充実したものにすべく、鋭意、努力いたします。また、会員の皆様方にもよろしくご協力のほど、お願い申し上げます。
第26回大会運営委員長 山本福壽